ゲームシステム

ジャンル:縦スクロールシューティング

ゲーム画面

プレイヤーは赤いドラゴンを操作します。ドラゴンは火の玉を吐き、前後左右移動、回転をすることができます。

敵に火の玉を当てることで敵を倒すことができます。

逆に敵が放つ弾に当たるとドラゴンがダメージを受けてしまいます。
敵の弾には2種類あり、赤い大きな弾は火の玉で打ち消すことができます。
しかし青い小さな弾は打ち消すことができません。

各ステージの最後にはボスが存在します。
ボスを倒すことでステージクリアとなり、次のステージに進むことができます。

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ストーリー

 空が、落ちてゆく。
「ああ……」
 遠ざかっていく青。落ちていく感覚。何もない。何もない。俺の手の中には、何もなかった。
 ――愛機は既に空の塵と化し、パラシュートさえも撃ち抜かれた。
 空の彼方に、遠ざかってゆく黒き船影。祖国のかたき――帝國軍。
 故郷を焼き、国さえも蹂躙し尽くした奴らは、全霊をかけた俺の特攻など意にも介さず、ただ悠然と行軍を続けるのみだった。
 そんなどうしようもない光景を前に、あれほど燃え盛っていた俺の復讐心が霧散してゆく。
 ああ、何もかもが無駄だったのだ、と。
「……」
 空を、落ちてゆく。
 眼前には、からっぽの青。眼下には、黒い大地。俺はじきに、そこに叩き付けられて潰れてしまうのだろう。骨も肉も血潮も命も、全てが大地の露と消えるのだろう。
 脳裏によぎる、走馬灯がいくつか。
 ――笑顔を浮かべる戦友たち。うるさい奴に変な奴、色んな連中がいたけれど、みんな命を散らしてしまった。
 ――しかめっ面の上官ども。頼りがいのある傑物もいれば嫌味ばかりの頑固ジジイもいたが、それでも皆、人生のよき先輩たちだった。
 そして――
 ――そして、温かかった、家族のみんな。妻と二人の娘たち。
 彼女たちは、元気にしているだろうか?
 天国で楽しく、暮らしているだろうか?
「……ああ」
 守れなかった。国を、家族を。
 守れなかった。己の全てを。
 そして、全てを失ったからっぽの俺は。
 このまま、荒れ果てた空に散る――

『そうか。ならば貴様は死ぬと言うのか』

 不意に、声が聞こえた。
 それは不思議な声だった。鼓膜には何も感じられない。ごうごうと叫ぶ風の音が、ただ通り過ぎてゆくのみ。
 けれどもその声は、俺の頭を直接揺らした。頭蓋に幾度も反響し、それは心を鷲掴みにされるような。
 ……奇妙な深みを感じさせる声だった。巨大な青銅の鐘を突いたような、朗々と響く、声。
『貴様は死ぬか。何か意味があるようで、結局なにも成し得ない、その木っ端のごとき命を散らすか』
 その深く厳威なる声に、ついにお迎えが来たか、と俺は目を閉じた。
 戦闘機乗りとして散々敵を葬ってきた俺が、今さら天国に行けることなどないだろう。となればこれは、地獄からの使者か。
「……ああ。俺は為しうるすべてを尽くした。それでもこの手の中には、何も残らなかったんだからな。国も、家族も……みんな、消えちまったさ」
 息を吐き出し、口元を歪め。俺は声に身を任せることにした。――さあ、どこへなりと、連れて行くがいい。行きつく先がどこにせよ、今よりはましな場所だろうさ。
 ……しかし。
『……そうか。貴様も国を喪ったのか』
 こぼれるような呟きを聞いて、俺は小さく首を傾げた。
 ――どういうことだ? 地獄はとうに潰れていたとでも言うのか? いいや、それなら俺を迎えに来ている場合ではないだろう。ならば、今の言葉は――この声は――
「何者だ、お前?」
 俺の問いかけに、声は直接答えることなく。
『遥かな遠い昔の話だ。私にもかつて、護るべき国があった。けれども今は、それもない……』
 その述懐を聞きながら、俺は奇妙なことに気が付いた。
 ――いつの間にか、耳元でわめき叫んでいた風の音が消えている。落下時特有の、あの臓腑を掴まれるような不快感もなくなっている。
 それは全身が、何か温かいものに包まれているかのような感覚。
 優しく、心地よく、柔らかい。
 それは、まるで――
 遥かな空より降り注ぐ、うららかな春の陽ざしのような、そんな――
『なあ、貴様』
 そして、声が俺に呼びかける。
 それは慈しむような声だった。それはすがるような声だった。
 そんな声が、俺に――

『貴様、私とともに生きる気はないか?』

 そして俺は、両目を開いた。
 体は宙に浮いていた。空はまだ、すぐそこにあった。そして――
 眼前には、翼を広げた影があった。
『我が名は護国の太陽竜。かつてとある国を守護していた者だ』
 そう言って竜は、俺のすぐ目の前にまで降りてきた。
『私はとある目的で、あの船団を追わねばならない。しかし、あのような兵器は不慣れだ。故に私は、貴様の知識と経験が欲しい』
「……俺に、どうしろと言うのだ?」
『我が乗り手となれ、貴様』竜は言った。『我が背に乗り、空を翔るのだ。――或いはこのまま、果てて散るか。選べ、どちらだ』
「……ふん」
 その言葉に、俺は小さく口を歪める。
 ……暗く熱い情念が、心の底に湧いてくるのを感じた。それは消え去っていたはずの復讐心。俺から全てを奪っていった、帝國に向けられた敵愾心。
 再度燃え出したその衝動とともに、俺は竜へと頷いた。
「分かった、いいだろう。お前の乗り手になってやる。……ただし、一つだけ条件がある」
『ほう? 言ってみるがいい』

「帝國軍を全滅させる。俺の復讐に、お前も付き合え」

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スクリーンショット

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製品情報

製品仕様

タイトル Feel my pain
ジャンル 縦スクロールシューティングゲーム
対象 全年齢

スタッフ

プログラム
negi-drums
イラスト
ぺんぎん
サウンド
おちむー
シナリオ・サウンド協力
E-Note

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