ストーリー
「世の中には、不思議なこともあるものさ。それじゃあ僕はこれにて」
「知らない方がいいことも、世の中にはたくさんあるのです……」
「あー……また逃げられた! 逃げ足は一級品ね、あいつ……」
つい昨日までは僕たちが当然だと思っていたことが、
今日、まさに今僕たちの目の前で覆される。
何が正しくて、何が正しくないのか、
そんな当たり前の倫理さえ、目の前の獣には決して通用しない。
「ならば君は諦めるか?」
こんな問いなど、彼らは、この世界の主人公たちは、笑って切り捨てるだろう。
邪悪が人々を襲うなら、それを打ち破ることこそが道理。
人ならざる物よ、人の前に立ち塞がるというのなら、我らは死力を尽くしてそれを退ける。
誰かがその最奥に秘めた物を、別の誰にも暴き立てる権利は無い。
今、欲望渦巻く都会の中で、大切なものを守るための戦いが始まる。
というのは嘘で、本当はゆるい掛け合いと、気の抜ける立ち絵と、
手ごたえのあるパズルを備えた、変哲の無いただのパズルゲームです。