ストーリー

8月31日。夏休み、その最後の一日。
今年の春にこの町に引っ越してきた立石雄太は、友人の浩二と一緒に学校の裏山にいた。
今までと同じように流れる、夏の日の時間。雄太は平和と退屈を同時に感じていた。
日常から少しだけ、遠ざかってみたかった。
その時、雄太はあることを思いつく。

「コージ、これから裏山を探検したいんだけど、いいか?」

その時、雄太は気付いていなかった。
手放したその日常が既に、手の届かないものになってしまっていることに。

そして、どこまでも奇妙な非日常が始まった。