登場人物

冬召 定善(ふゆよび さだよし)
(写り……悪いな)

 

 

本作の主人公。

彼が五年ぶりに故郷へ戻り、約束を果たしたところから物語は始まる。

五年越しの約束を果たす一途さを持つ一方、心根はあんまり強くない軟弱者。

 

桜木 識(さくらぎ しき)
(定善って巫女萌えなのかしら?)

 

 

桜木神社の巫女で、定善の彼女。

食人鬼に怯える定善を優しく包み込んでくれる。

一途に定善を想い続ける彼女の結末は――。

 

色糸 羊角(くさつら きしずみ)
(どうしてパジャマなんだろ……)

 

 

定善の幼馴染。

度々奇行に走るという悪癖がある。その意図は定善にも分からない。

そして彼女は、夜の街を徘徊する――。

 

領城 真夜(りょうき まよ)
(犯人はヤス、間違いない)

 

 

定善の旧友の一人で、探偵志望の明るい少女。

一見、事件との関連はないように見える。

しかし定善は、ある晩ある場所で、彼女と邂逅する事になる――。

 

麻夏 四音(あさげ よつね)
(背景と同じ色の服で隠れ身の術~、なんて)

 

定善の旧友の一人。

誰にでも好かれるマイペースな雰囲気を漂わせる少女。

時間に対しても大変ルーズで、天然な気抜けぶりも持ち合わせる。

しかしその実、ある一面においては大変なしっかり者だったりする。

つまり、ヨメ度高め。

音無 明(おとなし あきら)
(惚れてもいいんだぜ)

 

 

定善の旧友の一人。

硬とは恋人関係にある。

彼の選択は、物語に大きく変化をもたらす事に――。

 

桜木 硬(さくらぎ こう)
(ねぇ、後ろの私の顔、ちょっとエロくない?)

 

 

識の妹で、定善の旧友の一人。

明とは恋人関係にある。

ある日を境に唐突に不安定になる彼女の行く末は――。

 

藤村 龍樹(ふじむら たつき)
(背が高過ぎるとか胸が無いとか、思っても言わないでくれ……)

 

 

識の友人で、定善の先輩。

ジャーナリスト志望で、真夜とは特に懇意にしている。

事件には真夜を通して関わっていくことになるが、やがて――。