登場人物
火野 雅之(ひの まさゆき)
主人公
災害によって家族を失ったのち、頼れる親族もいなかったため、天涯孤独の身となる。
孤児院に引き取られなんとか高校までは卒業したのち、自動車免許だけ取ると自立。あちこちで日雇い労働で身銭を稼いではヒッチハイクで場所を移動する、放浪の旅に出るようになった、いわゆるバックパッカー。
泰然自若としていて少々のことでは動じないが、まだ40年前に両親を失った時で心は止まったままでいる。
故郷を忘れたいと思っているのにふと郷愁の念に駆られて集落を訪れてしまう自分のことを「自縄自縛だ」と称する.
福田 浩二(ふくた こうじ)
葬式にいて集落に来た同級生。集落の地主の子。
災害によって家族を失ったのち、県内の親戚に引き取られる。
土地の権利は、親族の計らいによって彼のものとなる。
親族も地元の地主だった縁もあり、現在は東京に出てきて不動産業者に勤めていて、年収は1000万円を優に超える。
しかし災害によって心についた傷と、そのあとに必要以上に周りから気を使われた経験とが相まって他者とプライベートの面で親しくするのが苦手でいる。
その理由で妻子もいない。
何度か集落を復興させようと不動産業者を通じ集落に重機を入れようと何度か画策したが、その度に不幸な事故が起こり中断。
そのことを不審がって気にしているが、せっかくの再会に水はさせないとそのことを他の人に言うのは避けている。
山路 幸助(やまじ こうすけ)
葬式にいて集落に来た主人公の同級生。結婚している。葬式に参加し、集落に来た。
言葉遣いが荒く短気。
家族もいることから、早く集落から抜け出したいという気持ちが強い。行動力と腕力はある。がっちりした体格。
後藤 宗平(ごとう そうへい)
仕事が忙しく葬式には来れなかったが、集落には当初から来る予定だった同級生。
同級生たちと再会することを楽しみにしていた。
かなりポジティブで、意外と冷静。あまりパニクらない
沼渡 治朗(ぬまわた じろう)
北川と入れ違いに集落に来た同級生。北川に誘われて、丁度出張と時期が被り、参加できた。
スーツ姿。来ている同級生の中では一番外見の変化が(中学生の頃と比べて)少ない。
北川 行宏(きたがわ ゆきひろ)
主人公の同級生。葬式に参加し、集落に来る予定だったが、急な用事が出来て来れなかった。