ストーリー

バックパッカーの中年オヤジ(主人公)は、ふらりと故郷を訪れた。

山に囲まれたそこは、まさに陸の孤島と呼ぶに相応しい。太陽が朝霧に光を散らして創りだす神秘的な世界が、少年期のオヤジは好きだった。

しかしその集落は、今は廃村だった。

以前は静かながら賑わいもあった街並みは、数十年前にあった自然災害によって誰もいない土地となった。

オヤジ自身の両親も自然災害で亡くなり、また、周囲との連絡手段が消え物資の流通が滞った結果、集落の人で生き残ったのは修学旅行で集落を出ていたオヤジの同級生たちだけだった。

そこで哀愁に浸るオヤジは、偶然にも集落を訪れていた同級生一行と再会する。そこで一行は、思い出話をしながら街で一夜を過ごすことになった しかし、一人、また一人と同級生が行方不明になっていって……