入部希望者へノンリニアに入るにあたっての心構え、を書いたわけではない
どうもノベルゲー(笑)な風潮がある気がするんですよ。
確かに、RPGやSLG、STGと違って、本来ゲームから派生したジャンルではないです。また、ゲームの本質をロールプレイング(主人公への自身の投影)と見なす人は、いわゆる泣きゲー路線に持っていこうとすると設定が重厚にならざるを得ず感情移入し難い、逆にすると話が薄くならざるを得ず萌えゲー(笑)、となるのも分かります。
しかし、ノベルゲーを読み物として見た時、ノベルゲーだからこそ自然な表現方法もあると思うんです。今回は、思いつく限りそれを書きたいと思います。やっぱり自分の携わってるメディアが貶められるのは気分が良くないですからね、うん、一種の自己満足。
まぁ小生残念ながら様々なメディアに精通しているわけでは全然ないのでノベルゲー(笑)を論破出来る自信はこれっぽっちもありません(キッパリ
加えて、シナリオライターな自分ですが、普段以下に書く事を意識してるかというと、全然してません(爆) ごめんなさい、これからは意識します……orz
●ループもしくは並行世界の概念
これが最大の利点じゃないでしょうか。
他メディアには周回プレイという概念が存在出来ません。そのため、並行世界を書こうとすると否応なしに新作にならざるを得ません。しかし、ノベルゲーはニューゲームを選択する事で並行世界を楽しむことが目的とすら言えます。そもそも他メディアは一本で完結するべき形式であり、続編で並行世界を描くというのもファンサービス以上の意味を見出せません。そしてそこに意味を見出せるような、作中にメタ解釈を持つループ作品等も、ゲーム形式の方が説得力を持つのではないでしょうか。
また、共通ルートという概念は意外と強力です。共通ルートで選んだ選択肢で個別ルート分岐が決まるわけですが、即ち、何故別の展開になったのかが理解できるわけです※。他メディアではそうはいきません。冒頭を同じ日常シーンなどで書いたら顰蹙モノですから、最初の話で取り上げられなかった話などを書かざるをえません。そうして気がつけば別の話が展開されており、あれどうして前の話と別展開になったのと置いてけ掘にされた気分になってしまうわけです。具体的には、ノベルゲーであるなら、二章で唐突に女友達の双子の姉妹が出てきてお前一章で何してたんだよと突っ込んだりすることは無いって事です(まだ最後まで見てないので伏線だったりしたらごめん)。
※仮にもゲームですので、この辺で自己投影が必要になったりはします。ただし、読み物として見た時に、自分が神の視点であり続けなければならない理由は、作品のメタ解釈的に必須でなければ、ないと思うので問題なし。
●表現方法
こちらはノベルゲームでは良いトコ取りになっております。
例えば、漫画でやると文字ばかりになって顰蹙を買いアニメでやると尺が足りなくなるような長い主人公の心中モノローグなら、ノベルゲーでは全画面表示を使って小説のように描くことができます。
例えば、小説だとテンポの悪くなってしまうような掛け合いなら、ノベルゲーではウィンドウ表示を使って台詞だけを表示し立ち絵と声で発言者を判断してもらう事で軽快で生き生きとしたやりとりを見ることができます。
例えば、小説では何とも表現し難い景観も、スチルや時には画面効果で視覚的に分かりやすく伝えることが出来ます。
良いトコ取りです。要するにノベルゲーである必要性が感じられない一因でもあるわけですが、文章と絵の分かりやすい方で表現できるという二択は悪くないと思うんですが。
●後さぁ
これは個人的な話。最初に戻って「ロールプレイング的な主人公のゲーム」の話になってしまうんですけどね。私、そういうゲームをやっていると、魅せ場に来た時に、「いや私に限ってこんな都合のいい状況はありえん(笑)」と唐突に感情移入できなくなり冷めてしまうんですよね。だから私としては、自分を連想させることのない重厚な設定をもった主人公の方がむしろ感情移入しやすかったりするんですが……。
私だけですかね?
私だけじゃないなら「こんな需要もあるし仲良くしようよ」と言えるんですけどね。
私だけですかね。
……書いてみたら、思ったより少なかったんだぜ!
まぁ並行世界に関してはノベルゲー無双だと信じて疑ってない(ループものはそうでもないが)ので、超所が一つあれば十分じゃないのと言ってみる。他のメディアは長所がいくつもあるのにとか言わない。
と、サークルオリ当日の準備中の会場から、新入生勧誘と全然関係ない話を書き込んでみるテスト。
別に、サークルオリ当日なのに気の利いた内容が思いつかなかったので前々からストックしてた内容をコピペしてきた、わけではない。