ジェニファーと僕

2010 年 7 月 3 日 | カテゴリー: 君夏色

sakana「うわあああああ!」
ジェニファー「あら、新入生企画ノベルゲーム班シナリオ担当のsakanaじゃないの」
sakana「君は僕の脳内に住む、僕の相方のジェニファーじゃないか」
ジェニファー「音楽もグラフィックも大方完成、プログラムも順調に進んでいて、もうじきゲーム完成というこんな時にどうして嘆いているのかしら?」
sakana「うわあ、さすがジェニファー。とても自然な流れで僕の紹介と進捗報告を済ませるなんて。よほどの達人じゃなければ、それが行われたことに気づかないくらいだよ」
ジェニファー「気づかれなければ意味がないんだけどね。それに今の発言で自然な流れが台無しよ。おっちょこちょいなんだからもう」
sakana「おっとっと。反省反省。HAHAHA」
ジェニファー「それはそれとして、いったいどうしたの?」
sakana「実はね、前回の会議で、調子にのって仕事をたくさん引き受けてしまったんだ。おかげで右手の薬指が長くなっちゃったよ」
ジェニファー「sakanaったら、そういうところあるわよね。でも引き受けたからにはやらなきゃダメよ?」
sakana「わかってるって。もう作業に追われる日々で…。見てよこれ。パソコンの前にずっと座っていたせいでお腹周りに脂肪がついちゃって…」
ジェニファー「あら、それならいいものがあるわよ。じゃーん」
sakana「うわあ。いったいなんなんだい、それは」
ジェニファー「これはね、サッカーボールっていうの。楽しく運動ができるのよ」
sakana「なんて便利な道具なんだ。どうやって使うんだい?」
ジェニファー「まずはね、ボールを下に置きます」
sakana「うん、置いたよ」
ジェニファー「そしたらその隣に立って、腕を頭の後ろで組みます」
sakana「はい、それで?」
ジェニファー「それから膝を曲げて、伸ばす。これを繰り返すの」
sakana「うっ。これはきついね。膝にくるよ」
ジェニファー「スクワットって言うのよ。いい運動になるでしょ?」
sakana「これはいいね。サッカーボール、なんて便利な道具なんだ」
ジェニファー「でしょ? 他にもあるのよ。ほら、これ」
sakana「長い紐だね。これは何ていうんだい?」
ジェニファー「縄跳びっていう道具よ。使い方は簡単。まずはそれを何重か重ねて、小さくなるまで結んでいって」
sakana「こうだね。…できたよ」
ジェニファー「それを前方に思いっきり投げて。それからうつ伏せに横たわって、足をそろえてから、腕の力で上体を起こす。そしたら肘を曲げてから伸ばす、これを繰り返すの」
sakana「うっ。腕が痛いな」
ジェニファー「これが腕立て伏せよ」
sakana「疲れたけど気持ちいい。縄跳び、これもすごい道具だね」
ジェニファー「ええ、サッカーボールと縄跳びはあげるわ。好きに使って」
sakana「ありがとう。これで運動してみるよ」
ジェニファー「早速やる気ね」
sakana「腹筋腹筋腹筋! 腕立て腕立て腕立て! そしてまた腹筋! と見せかけて背筋んんん!!」
ジェニファー「な! 教えてもいない背筋を自力で編み出すなんて…。もうサッカーボールと縄跳びを使いこなしているっていうの…!?」
sakana「な、なんだ!? 体中の筋肉が膨れ上がっていく…。筋肉で服が破けた!」
ジェニファー「まったく、恐ろしい子ね」
sakana「これで君も僕のような筋肉が手に入る! sakana印のサッカーボールと縄跳び。今ならセットで10000円のところをなんと半額の5000円。しかも送料無料! お求めの方は下の電話番号まで」
ジェニファー「わあ、お買い得」
sakana「今だけ、今だけですからね! お早めにどうぞ!」

…………嘘です。

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