2010 年 4 月 26 日 | カテゴリー: 中の人の戯言, 活動その他

森です。

今回は新人さんたちについてを中心に現在のノンリニアの様子を書いてみたいと思います。

まず、やってきた新人さんたちですが、今回の募集でおよそ25人ほど集まりました。

最初ということなので、2ヶ月で作れるものを約5人ずつのグループに分かれて、製作してもらおうということになっています。

このときの班分けは、作りたいものを基準に大まかに分けて、その後で、何ができるか、を基準に人数を決定させました。

つまり、この瞬間、同人界において決して自然発生しない環境が生まれたことになるわけです。

なぜなら、互いに顔も知らない、名前も知らない、スキルも知らない、好みも知らない、そういう相手と組んで一本のゲームを作らなければならないからです。しかし、この程度なら、商業でもしかしたら、あり得る話です。ノンリニアのすごいところは、さらに、経験にばらつきがある人が同じグループにいるということにあります。これから、ゲームを作りたい人とすでにゲームを作っている人の差は、経験者ならわかるかと思いますが、割合ものを言います。当然の前提事項が違うわけですから、会話がかみ合わないこともしょっちゅうあります。互いに気心が知れているなら、経験の差を補完することもできますが、今回はそれもない。

まさしく、致命的かもしれない欠点です。

しかし、欠点だけでしょうか?

たぶん違います。

別の観点から見れば、同じ舞台に立っていない人間による超広範囲な視野が確保されたことになるとも言えます。経験者が陥りがちな発想の行き詰まりには、未経験者の語る夢が特効薬になることは知る人ぞ知る真理です。つまり、連携を取りにくい代わりにアイデアで責めにいく。

成功とか失敗について語るのは、あまりに無粋なのでここで打ちとめます。

なんにせよ、わくわくしますね。ひょっとしたら人為的に組まない限り共に制作にたずさわることのなかった奴が隣にいるかもしれないのですから。運命とか偶然に作られたとしか言いようのないチームは、世界を探しても限られている。それが自分の目の前にあるんです。

だからこそ、それが何を作るのかに注目をして見たいわけです。

要は、何が生まれるかわからないから、楽しいのです。

(観測者的な楽しみ方ですが、ちゃんと手伝うつもりです)

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