デザイン能力というスキル

2008 年 11 月 1 日 | カテゴリー: 中の人の戯言

この前のエントリで予告していた,インタラクティブなロゴもどきの誕生秘話.

……とか書くとドラマチックな何かがあるような気分になりますが実際は割とどうでもいい話です.

事の起こりはというと,俺が関わっているこの 「永遠のSOの下に」 プロジェクトもそろそろ web で告知しなきゃっていうことになり,技術担当かつ企画者かつタイトル考案者であるところの俺がタイトル画像とかも作らなきゃいけなかったわけですよ.

一応画像編集は人並みにできるつもりなので,まあなんとかなるかと思いきや,こう,ぜんぜんなんともならなかったわけです.デザインセンスが皆無なため見ていて痛々しいロゴが量産されました.屍累々というやつです.

絵が描けるとか画像編集ができるとかいうスキルとは独立して,デザインセンスがないとタイトル画像作りは鬼門だと思い知りました.アイデアを表現するスキルがいくらあったって,肝心のアイデアが腐っていては腐ったものが正確にできあがるだけなのです.ああ無情です.

定石化された手法に慣れることによってセンスをカバーすることもできそうな感じですが,さすがにそんなにたくさんは練習する機会もないですし,本職じゃないからそこまで入れ込みたい世界でもないし…….

と,そこで,「俺の本職はプログラマだ! 技術力がすべてをカバーする!」 という発想が生まれ,センスのいいタイトルをコードで生み出そうとしたわけです.

結果生成されたのが,例のくるくる回るやつです.媒介変数θの香りがすごくしますが実際それで描いてます.

元々はあれそのものをおいて使うつもりはまったくなくて,くるくる回りながら生成される S と O のうちよさげなものをチェキして,加工して使うなりアイデア元にするなりしようと思ってたのです.だからマウスカーソル動かすとインタラクティブに動作したり,クリックすると止まったりするわけです.ええ.

でも結局,「永遠の」 と 「の元に」 はカタいフォントでビシっとかためて,「SO」 の部分は生成したグレースケールのものを使って……という基本的な発想自体がセンス悪かったようで,そういう用途では役に立ちませんでしたとさ orz やはりセンス悪い人が逆立ちしてコードでデザインしようが,腐ったものが正確にできあがるだけなことに変わりはなかったようです.

結局くるくる回るやつは今のような謎の形で再利用され(めでたしめでたし?),タイトルはシンプルイズザベストな感じになってます.

「なりました」 ではなく 「なってます」 と書いたのは,要するに今のはまだ暫定だからで,グラフィック担当の人たちがタイトル部を改良してくれたらもっとイケてる感じになるはずだからです.実際に変更があるかは俺もわかりません.作られるといいなぁとは思ってます.

「スタンドプレイの結果として生じるチームワーク」(by 攻機) が集団創作のエッセンスのような気がする今日この頃.あとは適材適所,とかでしょうかね.

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