電子マネー

2009 年 7 月 18 日 | カテゴリー: 中の人の戯言

どうも森です。

思うに時代の明日は電子マネーです。

いろいろ種類はありますが、代表的なのはsuica、PASMO、Edy、などのプリペイド式のものと、ポストペイ式のidなんかでしょう。これらは、読み取り機にかざすだけで、支払いができるので、レジや駅改札の混雑緩和、おつりの間違いの防止、現金を持ち歩く必要がなくなる、などのメリットがあります。

そして、いろいろなことができます。電車賃の支払いはもちろん、関西の方ではIcocaを鍵にしたロッカーが出ています。コンビニならsuicaでもPASMOでもEdyでも支払いできます。PCにリーダーをつなぐとEdyでネット決済や、ギフトの受け取りができます。ETCカードにクレジット機能がつけられます。

そんなのはみんな知ってます(?)

ですが、クレジット機能やオートチャージの機能、各社が付随するポイントサービスなんかを絡めると結構知らない人が多いんじゃないかと思います。電子マネーは、suicaやPASMO、Icocaなどのように互換性がありますし、コンビニのリーダーがEdy、idなど複数の種に対応していることを考えれば、いつぞやのブルーレイとHD DVDの戦いのようにはなりません。すべてが一様に生き残り、おそらく顧客が電子マネーを選ぶ基準は、電子マネーとしての機能に付随されるサービスの方になるでしょう。ちょうど、今の人が携帯をdocomoにするかAUにするかsoftbankにするか、で悩むようなものです。

じゃ、どの電子マネーを選べばいいのか。

Edyやモバイルsuicaならネット決済に使えます。PASMOならオートチャージによるポイント還元率がsuicaより高いし、私鉄が発行したカードと組み合わせると、ポイントがつきます。idなら、ポストペイなので、残額を気にする必要がなくなります。もちろんかざすだけなので、クレジットカードとは比べ物にならないくらい支払いが高速です。これ以上はいくら書いてもキリがないので中略します。

結局、基準は何? ライフスタイル? それともブランド?

ポイントを気にしないなら、どの電子マネーでも大差はありません。どれでも、結構です。ポイントを貯めたいよ、という人なら自分に一番あったサービスを提供している会社でカードを作るべきでしょう。例えば、東京メトロなどを使う人は結構ポイントが溜まりますし、定期券圏外に電車で行くことが多いならオートチャージのポイント還元率が高いものといった具合です。

ですが。

ここで、カード社会の最先端をアメリカに目を向けますと、あちらにはPoint.comなるものが存在します。これは、会員登録すると自分が貯めたポイントを別のポイントに変換できるというサービスです。日本にもGポイントというサイトがありまして、ここでは貯めたポイントをGポイントに集約し、そこから、Edy、マイレージ(全日空)、アマゾンなど様々なポイントやものに変換できます。錯綜するポイント交換レートはまるで株取引みたいで楽しそうですね。

ということは、下手をすれば、どのポイントを貯めても同じになるのかもしれません。

電子マネーは普及が邁進する一方、統一はされておらず、ある種の迷走状態にあると言えます。一方では、互換性が取れていなかった既存のマネーは、続々と互換性を獲得し、企業提携も進んでいます。例えば、JRのsuicaやicocaは普通に電車に乗る分なら互換性はほぼ完璧です。その他の電子マネーについても、プラットフォームの互換性が今後一層強まるのは疑いようがなく、本当にどれを選んでもいいのです。

なら。

どれを選ぶか、という問いに対して、今の状況では時期尚早、というのがここでの結論です。

いつか、コミケでも、「支払いはEdyで」とかなるんでしょうか。

ではでは、失礼いたします。

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