W3C モヒカンは valid な夢を見るか
技術担当として比較的投げられる頻度が高いのが web まわりのお仕事.
外部向けに公開しているページ郡はもちろん,内部で使っているシステムも web 上に構築されていたりするので,そちらの手入れも含めると結構いじっている.
web ページを作るという作業は,愚痴でもなんでもなく実際問題として,創造性 :単純労働 = 1: 9 くらいのもので,しかもその創造性は部品作りや本文入力に属していることが多い.それを除いてしまうと,本当に悲惨なことになる作業である.
そんな web ページ作りを続けられる俺にとっての心の支えが,valid で美しいマークアップをしようというこだわり,美学だ.
文書構造とデザインを分離し,コードの美しさを保ち,アクセシビリティを考え,SEO のことを考え,ブラウザ間差異のことを考え,等々.それについて薀蓄を垂れたいわけではないので詳細は省略するけど,とにかくそういう,普通の人が普通にページを見ただけではわからない部分にこだわることで,なんとか創造性を見出して作業しているという感じ.すごく自己満足だけど,楽しみがないよりはあったほうがいいでしょ? (そのこだわりのせいで効率が何割かダウンしている事実には目を瞑ることにして……)
最近はサーチエンジンがきれいな構造のページを好意的に扱ってくれるという仕組みのおかげで昔に比べれば実用性あるスキルと認知されるに至ったけど,主に google で 1 ページ目に残りたいショッピングサイトでどうこうとかいう世界での話であって,一介の同人作品のページで頑張ってどうすんのと言われるとただの趣味ですとしか言い返せないままだ.同人とかむしろ見た目が全ての世界.残念.
まあこの現状がひっくり返ることは今後もおそらくないだろうと想像できるわけだけど,俺は趣味で十分なので困りませんハイ.
むしろ困るのは,この自分のこだわりを大事にしすぎるがために自分のスタンスに合わない(old style なデザインマークアップをしていたり,テーブルレイアウトだったり,invalid だったり……)ページについつい苦言を呈したくなったり見下したくなったりしてしまうことだ(いわゆるモヒカン族というやつ).
よくないなぁとは思ってるんだけどなかなか直らない.もっとおおらかな心を持たないと.別にかしましく言うほどには実害はないわけだし.
逆に,他の同人作品のページがきれいなソースで valid だったりすると同じ香りがする人がいるなぁ! ってすごく好感が持てたりもするんだけどね.カードの表裏.
まあ今後も俺が関わる web 製作に関しては上記したようなスタンスを貫くと思います.暇で興味ある人はソースや css も眺めてくれると幸せになれます.厳格な (x)html の書き方の 「サンプル」 くらいにはなると思います.「お手本」 はちょっときついかもしれないけど.