Jinniyah!
2009 年 3 月 30 日
| カテゴリー: 中の人の戯言
どうも森です。
年度末から年始にかけては何かと忙しい時期ですね。
COMIC1はにもかかわらず、四月の二十六日という日程をずらすつもりはないようです。これは、いかなる了見か。
さて、ジーニャの製作についてですが、結構厳しいのが現状でしょうか。四月二十六という日付が、念力なり、圧力なりで動けばよいのですが……。
しかし、Nスクリプターが動的演出に耐えうるスペックを持ち合わせていないと言うのは、予想外でした。というか、それが原因かもしれんですね。いや、ごてごてとやり過ぎただけかもしれませんが。
何はともあれ、死地に赴く覚悟で四月を迎えようかと思います。
唐突ですが、『ナイ・アン・デ』やりました。
傑作だと思います。
よくもまあこれだけの分量のテキストと演出の数々を詰め込んだものだと、心の底から感服しています。
ひぐらしリスペクトというか、物語の大枠をつかさどるシステムみたいなのを模倣しながら、ただのパクリではなく独自のオリジナルティを創りだした手腕には恐れ入りました。
こういうループものっていうのは、どうしても中だるみがおきてしまうものだと思うのですが、それを圧倒的なまでのキャラ描写と怒涛の展開で回避し、最後まで一直線に駆け抜けることができるというのは本当にすごいことだと思います。
ノベルゲームでは避けて通れない『時間の経過』の難しさというか、場面転換の仕方も秀逸でした。あの、時計がグルグルまわって今何時なのか知らせる演出です。商業作品でも、時々、どこに視点がとんだのか分からなくなるというのに、それをああいう形で表現したというのが、このゲームをシステム的な意味でレベルをあげてるなと思いました。
絵師さんもすばらしいですし、テキストもすばらしく、あとは場を盛り上げる音楽の選択も、これがサークル初作品だとは思えないほどでした。
唯一の不満といったら、物語の黒幕(右側にある京都)が、何故あれほどまでにプロジェクトに心酔しているのかを心理描写やらなにやらで、もっと強調づけてくれればなー、と思ったくらいのものです。
とにかく、『ナイ・アン・デ』は傑作です。
感動をどうもありがとうございました。
次回作も期待しています。それでは。
―――――『Abyss』を無限ループで聞きながら
こんにちは。ナイ・アン・デでシナリオを担当させていただいた竹本KKと申します。
ご好評がいただけたようで何よりです。私自身、この作品を書く際に気をつけていたのはとにかく「勢い」を殺さないことでした。そのせいか少々感情的に突っ走りすぎた文章も散見され、いま読み返すとうわあああと布団の中で足をジタバタしたくなることもございますが……(汗)、それもまあ、若気の至りということで、読者の皆様には温かい目で許容していただければと思っています。ああ、竹本の奴またやってるよ、と(笑)。
作品を気に入っていただけることは作者にとっては無上の喜びです。どうか、これからもノンリニア作品をよろしくお願いいたします。