2009 年 12 月 28 日 | カテゴリー: 活動その他

こんにちは、コミケ前&卒論前だというのに風邪を引いて引きこもっている八索です。皆様いかがお過ごしでしょうか?

さて最近ノンリニアの公式トップページをご覧になった方はお気付きかと思いますが、ノンリニアでは現在こたつ……ではなく新企画の絵師を募集しています。絵師の要らない種類のゲームも意外にあるのですが、普通のノベルゲームの場合にはやはり立ち絵なしではどうにもならないので割と切実です。各人の知り合いを拉致勧誘するなどという手も考えましたが、暇とやる気とスキルを兼ね備えた人材というのはなかなか得難いものです。ここはネットを通じて広く志ある人物を求めようという話に相成りました。

というわけで腕に覚えのある方は、冷やかし半分でも結構ですのでぜひご連絡ください。募集の詳細はこちらです。

2009 年 12 月 25 日 | カテゴリー: 中の人の戯言

いつからだろうか。彼がその古小屋に住んでいるのは。見渡す限り砂と岩だけの世界にあって、ぽつんと建った古小屋と申し訳程度の溜池はなんとも物寂しげであり、世界には彼の他誰も存在していないようにも思えた。

 しかし、彼にとってそれはさしたる問題ではなかった。

そもそも彼には「自分以外の誰か」という感覚はなかった。物心、といっても常人のそれとは異なる「こころ」を身につけるその頃には、彼は既にこの古小屋に一人きりで、何百何千の朝と夜を繰り返して、今日もこうして夜明けを迎える。

 

 ――だが、変化は突如として訪れた。

 

 彼が最初に「それ」に気付いたのは明朝。毎日、全く同じ時間、全く同じ方角に、休むことなく顔を出す太陽の光が、彼に夜明けを告げる窓越しの光明が、何故か差し込んで来ていなかった。

 それは些細な変化ともとれただろう。しかし、変化の一切が存在しない日常を唯々漠然と繰り返してきた彼にとって、これは看過しえないことに違いなかった。

それでも、訪れた変化の受諾を拒むかのように、彼は一応の朝の諸事を済ませた後、普段通りの服装で表へ出た。

 

 

 扉の外には、いつも通り、砂と岩だけの大地が広がっていた。地平の彼方までを埋め尽くす、一切の生命を拒む荒土。

―ただ一つだけ違っていたのは、刻限としてはもう疾うに夜明けを過ぎているにも関わらず、辺りは曙のごとく薄暗いということだった。

 

 詰まる所、始め、彼は「それ」に気付かなかった。彼の眼前には、薄暗い大地と漆黒の虚空が広がり、然るべき場所に太陽は鎮座していなかった。―そう思えた。

ところが、ふと背後を振り返る。すると、そこでは空は平時の蒼を既に取り戻し、また、地平の彼方には陽光を受けて黄土に照る大地が微かに見えていた。

彼は再び前方へと視線を戻す。

 

――ここにきて、やっと彼は「それ」に気が付いた。漸く事態は認知される。

 

彼は全てを悟る。

太陽は昇らなかったのではなく、隠されていたのだった。大地が陽光を受けないのは、辺り一帯が深い影に埋もれていたからだった。蒼天は漆黒へ染められたのではなく、彼の視界のほぼ全てを覆う「それ」によって、切り取られていたのだった。

 

よくよく目を凝らして見れば、茶褐色の胴に深緑を這わせる「それ」は・・・

 

                        一本の巨大な“樹”だった。

2009 年 12 月 23 日 | カテゴリー: 中の人の戯言

皆様こんばんは.12月もいよいよ残り少なくなってきました.
昨日22日は冬至,今日23日は天皇誕生日,そして明日明後日は……?
キリスト教の人もユダヤ教の人もイスラム教の人そうでない人も,奇跡を信じる人も信じない人も,
少し祈る気になったりならなかったりな二日間ですね.
ディスプレイに供える用のケーキはもう買ったでしょうか?

厳密に言うとクリスマスは24日の日没から25日の日没までなのです.
昔のヨーロッパは日没が一日の境目だったんですね,日の出が境目の日本とは真逆です.
クリスマス・イブと名乗れるのは24の夜からです,イブイブなんてワードは残念な響きの極みです.
というわけで24の昼間や25の夜に”クリスマスだおめでとー”と言っている人には生暖かな目で接してあげましょう.
いいんです,お祭りですから.

まぁ,自分は明日田舎に帰省するからそんな喧騒も関係ないんですけどね.

2009 年 12 月 20 日 | カテゴリー: 中の人の戯言

今日は12/20。クリスマス前の最後の日曜日。
キリスト教では今日を主の降誕祭としているわけだが、それでもクリスマスまで
あと5日もあることを考えると少し奇異に感じられる…

とまあ、うんちくはここまでにして、コミケまであと10日を切りました。
トップページにもあるように、ノンリニアは30日に展示を行います。
というわけで、いよいよカウントダウンの段階に入りました。

そして、2000年代もあと11日。思えば、小泉ジュンイチロー総理の当選、
安倍、福田総理の1年ぼうず、そして鳩山総理へと変わり、10年で日本は
大きく変わったわけですが、みなさまはどうでしょうか? 10年前と大きく
変わったことが、1つや2つはあるはずです。

いろいろなことがあった2000年代。さようなら、2000年代。
そして、こんにちは、2010年代。

こう笑顔で言えるよいお年をお迎えください。

2009 年 12 月 17 日 | カテゴリー: 中の人の戯言, 製作について

大学生活的な意味で。
おはようございました。数週間ほど体調不良で沈んでいたタナオでございます。
いやぁね、駒祭で変なものでも食べたのかしら!

てな感じで社会と断絶している間に、冬コミ向け新作が完成したようで……いやもうマジで申し訳ない……
ともあれ! 自分がお手伝いさせていただいたノベルゲーム「箱庭せるふ」と新プロの弾幕STG「The Chaste Full-metal Maiden」、パズルゲーム「Forze―灑史録―」、無事完成したようです。拍手!(自分でやりたいから!)
STGとパズルはふとした合間に起動させて遊んでしまう程度の中毒性があるようで憎い憎い。STGはノーマルが未だにノーコンクリア出来ないしなー。東方に甘え過ぎていたかもしれません。
完成を一番楽しみにしていたのはサークルのメンバーという事実でした。良い仕事しやがって!
ともあれ、みなさんもぜひぜひ遊んでみてください。冬コミでもお待ちしていますよ~!

もうすぐ冬休みですねー。と言っても俺は勉強しないと死が見えるのですがー。
ああ、でも明後日にはメルブラAAFTのロケテが。うちに帰れば「偽物語」と「すべてがFになる」が。来月には「俺の妹~」の新刊が!
……いかんいかん。勉強勉強。DTMの。

2009 年 12 月 15 日 | カテゴリー: メンバー紹介

6月ごろからサークルに潜っていましたがしかし、ブログをとうとう書かなくてはいけなくやっと書かせてもらえるようになったみたいです。どうも、はじめまして、richaと申します。読みは「りちゃ」の筈だったのが「りか」とか「りっかー」とか様々な説が飛び交っております。

ノンリニアでの仕事はライターということになっています。現時点で、『未来幸せ計画!-Los Arterie-』という作品に参加させてもらっていますが、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい。シナリオが遅いのは私が大学の単位取得に必死になっているからでございます。頑張ります。

……ちょっと新企画のほうも手伝うことになりそうですが、多分前述の作品の進行には影響が無いと思われます。きっと。

これからは私もブログを書くことになりそうなので、どうか宜しくお願いします。お手柔らかに。

私のPCだと「ふゆ」って打つと「冬コミ」と予想されます。物分かりの良い奴です。

2009 年 12 月 13 日 | カテゴリー: ニュース

12 月も半ばとなり冷え込んできた今日この頃です,みなさんこたつなど履いてますでしょうか.

さておき,夏と言えばコミケですが冬と言ってもコミケなわけで,ノンリニアは今年の冬コミ C77 に参加いたします.

日時・場所

2009 年 12 月 30 日 (水) 東地区 “ア” ブロック 07a

配布物

新作・準新作

ノンリニアぼっくす そのいち
ノンリニアぼっくす そのいち

ノンリニアとしては初の試みである詰め合わせマルチコンテンツディスクです.

以下の豪華 3 大コンテンツが入っています.

都合により詰め合わさってますが,いずれも完成度の高い作品ですので(セールストーク抜きにしても)コストパフォーマンスは異様に高いです.ぜひどうぞ.

箱庭せるふ 完全版
箱庭せるふ ジャケット

ノンリニア発足当初からの伝統文化である(?)ノベルゲームの準新作 「箱庭せるふ」 です.コミティアや駒場祭にてこっそりと頒布されてこそいましたが,大舞台でのお披露目という意味では,新作と言っていいでしょう.

本作にはいくら強調してもしたりない――そのくせ作品ページでは謙虚にも触れられていない――魅力的な要素があります.それはほとんどフルボイスであるというものです.驚きですね.驚きましょう.

シナリオに関しても,ノンリニアらしい一筋縄ではいかない凝り方をしているので,通の方にも満足頂けるんではないかと思います.ぜひどうぞ.

旧作

以下は同人ショップ様の通信販売でも購入できるものです.が,会場で買って頂けると少し安いです.

徒咲昏 -アダザクラ―
徒咲昏―アダザクラ―

キャラクターの名前が読めないと内部でもっぱらの評判の 「徒咲昏―アダザクラ―」 です.

まだある程度の在庫があります(人気がないのではなく,焼きすぎたんです).

Jinniyah!
Jinniyah!

タイトルの正確な表記が難しいよと内部でもっぱらの評判の 「Jinniyah!」 です.

今回持って行ける在庫は残りほんとにごくわずかです.

予定頒布価格

(上記の作品のいずれも) 500 円

ということで,当日いらっしゃる方はどうぞよろしくお願いします.

2009 年 12 月 7 日 | カテゴリー: 中の人の戯言, 製作について

現在ゲーム制作が大詰めを迎えています。
入稿〆切も近く最終調整を行っている段階です。

さて、新企画の話でも。
個人で作る場合は特に企画書などは必要無いです。(作った方が確認に便利ですが)
集団プロジェクトの場合、まず企画書の作成から始まります。
参加者の募集も同時に行います。この時プレゼンもあるかもしれません。
プログラム・シナリオ・グラフィックなど広範囲に渡って能力を身につけるとスムーズに進みます。
各人の意思疎通なども重要であります。
誰かしらがなると思われるプロジェクトリーダーに要求されることであります。

纏めてみると固い話ですが実際は緩く進行することが普通です。企業では無いですし。
自由に出来るのが同人の素晴らしい点です。
ついでに今のプロジェクトに企画書が存在した記憶がありませんがそれはそれで。

2009 年 12 月 5 日 | カテゴリー: 中の人の戯言

なんでもかんでも没にしてしまう病が発生したらもう直らないのです。見極めが大事です。サミュエル・ベケットでさえ自分の作品の完成が分からなかったというのだから……(・ω・)なんてな。あれはアンテナ、なあんてな。SAI+新しいディスプレイで描き始めてからの絵です。以前の解像度の残念さがよく分かります。魔方陣を作るのは楽しかったです。

間違ったタイミングでケロロ軍曹かわゆすとか言い始めたところに僕たちの失敗はある。たままっかわいいっ。

次から次へとシステム画像を投げられたりしない限り、キャラクタグラフィックの充実より描き直しにとりかかってしまう。

2009 年 12 月 4 日 | カテゴリー: 製作について

私の班が制作した落ち物パズルゲーム、Forzeも冬コミに向けていよいよ大詰めを迎えています。
このブログの上部に表示されているバナーからもたどることができるのですが、ホームページ上でフリーで配布されています。
あと、数日でパッチが完成するはずなので、それもご利用ください。

ホームページにゲームの詳細は書いてありますが、
おおざっぱに言って、落ちてくるブロックを操り、爆発の連鎖を起こすパズルゲームです。
誰でも慣れればすぐに連鎖が起こせる反面、意外な奥の深さを持っていたりします。
CPUにも幅広い難易度が用意されていますが、最高難易度の最強キャラ(≠ラスボス、実は)なんかは激しい激戦が味わえることでしょう。けど、ちゃんと人間が勝てることがサークル内で実証されています。

あとは、一人プレーで連鎖の自己記録に挑むのも楽しみ方のひとつでしょう。
このゲーム、手っ取り早い連鎖の組み方に気付くと、簡単に15~18連鎖くらいは組めるのです。
ある意味ゲーム全体がひとつのパズルなのでしょうか。
しかし、やりこみ次第では連鎖数をいくらでも伸ばすことができ、今のところ内部ではくろば氏が48連鎖を叩き出しました。
職人技的な連鎖の組み方が試されます。

12/21~23に開かれた駒場祭では、新入生プロジェクトとして制作されたゲームのうちの2つ、Forze(ほぼ完成版)と、
シューティングゲームのThe Chaste Full-metal Maidenが試遊用に展示されました。
私たちの班のゲームも予想外に好評でうれしかったです。
ゲームが完成し、駒場祭でいろいろなコメントをいただき、自分では気が付かなかったこのゲームの良さを知ったりしました。
創作に対するやる気も少しだけ増したりしました。

制作は本当に大変でしたが、作ってよかったです。